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糖尿病とEDの因果関係
EDは食生活の乱れや飲酒喫煙、運動不足など、生活習慣病の影響から起こるケースが多い症状です。なかでもよく言われているのが糖尿病とEDの関係。「糖尿病の人はEDになりやすい」といわれるのはなぜなんでしょうか?糖尿病とEDの因果関係とメカニズム、EDの改善方法をご紹介します。
まずは糖尿病について考えていきましょう。私たちの体を動かし生命を維持するためのエネルギー源に「ブドウ糖」があります。ブドウ糖のもとになる糖質はごはんやパンなどの炭水化物に多く含まれ、食事で摂ると体内で糖質からブドウ糖に分解され、血液から全身の細胞に吸収されることでエネルギーとなります。
食事で炭水化物を摂ると血液中にブドウ糖の量が増えるため、血糖値は高くなります。逆に運動などでブドウ糖を大量に消化すると、血液中のブドウ糖が減って血糖値が低くなってしまいます。すると「もっと糖質を摂れ」と体がシグナルを出し、空腹を感じさせます。私たちの体内では食事のたびに、このサイクルがくり返されています。
健康な人の場合、血糖値は「インスリン」と呼ばれる、血糖値を下げる働きのあるホルモンと、その逆の働きをするホルモンがバランスを取ることによって、一定の範囲内にコントロールされています。ところがさまざまな理由で血中のインスリンが十分に作用せず、血糖値が高いままになってしまうのが糖尿病です。国内に950万人いるといわれる国民病で、一度発症すると完治するのは非常に難しく、多くが一生をかけて闘病することになります。また悪化すると失明や腎機能障害、手足の壊死など深刻な合併症を招き、最悪の場合は命の危険もあるおそろしい病気です。
糖尿病の合併症にはさまざまなものがありますが、実は「糖尿病男性患者の8割にED症状がある」という報告があります。糖尿病の合併症としてEDを挙げる男性は非常に多いのです。
糖尿病は合併症の病気といわれるほど、体のさまざまな部分に支障をきたすことがわかっています。中でも多いのが血液と神経の障害です。
糖尿病になると血糖値のコントロールが効かず高血糖になりやすくなります。すると全身の毛細血管に障害が出て、動脈硬化が起こりやすくなります。糖尿病患者に失明する人が多いのも、目の中の毛細血管が破れたりつまるなどして網膜にダメージを与えるためです。
目の毛細血管以上に細いのが、実は男性のペニスの中にはりめぐらされた毛細血管。ペニスの血管は全身で最も細いといわれ、血流や血管に障害が出ると真っ先に症状が現れるといわれています。勃起はペニスの毛細血管に大量の血液が送り込まれることで起きる現象のため、糖尿病で高血糖の状態が続くと勃起しづらくなります。
また通常、性的刺激を受けると脳から脊髄の中枢神経を通ってペニスにサインが伝達され、ペニスに血液を送りこまれますが、糖尿病になると神経伝達が鈍くなり、脳からのサインがペニスまで届かず勃起しづらくなります。さらに糖尿病が悪化すると、ペニスの海綿体に機能不全が起きて、勃起に必要な血液を流れこめなくなることも。
ある調査によると、糖尿病患者がEDになる確率は健康な人の2~3倍も高いことがわかりました。それだけ糖尿病とEDは密接な関係があるということ。年齢が高くなると、さらに老化による影響やストレスなどの心因性などが複雑にからみあい、重度のEDに陥ってしまう男性もいるので、放置することは禁物です。
これまで糖尿病のおそろしさについて紹介してきましたが、「では糖尿病になってしまったらEDは治せないのか」というと、そうではありません。糖尿病でもEDを改善する方法はあります。
ED改善方法の代表格が、バイアグラやレビトラをはじめとするED治療薬の服用です。ED薬は大半のED患者に効果を発揮している、治療効果に優れた処方薬です。心臓病などいくつかの持病を持つ人はED薬が禁じられていますが、糖尿病の場合は合併症としてのEDを改善するためにED薬を併用しても十分に改善できることがわかっています。
ただし糖尿病の人はそうでない人より、ED薬が効きづらい場合があります。その際には専門医と相談しながら、高用量のED薬を処方してもらうとよいかもしれません。
糖尿病と同じく血管に障害が出て全身の循環障害をきたす高血圧症も、同じようにED薬で改善が期待できます。高血圧症は血圧が高いために血管が傷ついたり、血管が硬くなる、狭くなるといった症状が起きる生活習慣病。血流が悪くなるため、ペニスの血行にも支障をきたして勃起しづらくなり、ED症状に悩む人も多いようです。
ED薬は血圧を少し下げる作用がありますが、血圧を上げることはありませんので、高血圧症の方でもED改善策として服用できます。ただし血圧を下げる薬を飲んでいると、ED薬によってさらに血圧が下がってしまい、多少のふらつきやめまいを感じる場合があります。必ず専門医の診断をもとに、ED薬を処方してもらってください。
事前に知っておきたいED治療の基礎知識
新宿院 畔上卓昭院長
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ED治療ためにはまずEDを知ることがとても重要です。こちらの記事でEDに対する知識を深め、自分に合ったより良いED治療を行えるようにしましょう。